箱詰めみかんのFF14放浪記

新生FF14ファンブログ ゲーム内画像を見習い加工師が魔改造!!

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【SS魔改造】†エオルゼア叙情詩『新世界への想い』

Posted by 箱詰めMikan on   2 comments
肌を刺すような冷気が支配する、黒衣の森の一角。
ここはグリダニア市街から少し離れたところにある広場。

通称『願いの庭園』。

広場の中央には年老いた枝垂桜がその枝を広げており、
1年を通して、恋人達が愛を語らう場所になっている。
この場所の四季折々の光景を、二人で見れば、
その恋人達は永遠に結ばれる、という言い伝えを信じて。

春であれば、その可憐な花を見ながら。
夏であれば、その木陰で涼をとりながら。
秋であれば、視界を埋め尽くすほどの紅葉を見ながら。
冬であれば、魔力灯で飾られた幻想的な光景を見ながら。

でも、今は、人影は一つしかなかった。

時節柄、この時期には、枝垂桜は色とりどりの魔力灯で飾り付けられ、
出店では暖かい食事が売られ、人影でごった返すはずなのに。

たった一つの人影、妙齢のララフェルの女性は、寂しそうに枝垂桜を見つめる。

「あなたは、いま、なにをしていますか?」

呟きがかすかに漏れる。

彼女が愛しい人と桜を見たのは、三度。
この冬も、一緒に見るはずだった。

でも、彼は、もう、ここにはいない。

彼は旅立ってしまった。『新世界』へと。
新大陸を目指して人々の夢を乗せた箱舟へと。

移民局から通知が来たとき、彼は嬉しさと、
悲しみの同居する、複雑な笑顔をしていた。

彼が夢にまで見た旅券。
二人の間の、たった一枚の旅券。

彼女の元に、通知は来ていなかった。

「いいんだ。二人じゃないと意味が無いんだ。」

そういって、旅券を破り捨てようとした彼を、彼女は止めた。

「先に、行ってて。わたしも必ず、いくから。」
「私のために、夢を、あきらめないで。」

本当は行って欲しくなかった。寂しかった。
でも、彼の夢を邪魔したくなかった。
足手まといじゃなくて、協力者でいたかった。

彼女の精一杯の強がりを、彼は黙って頷くと、
それから三日後、旅立っていった。


あれから、二ヶ月。
彼女の元には、まだ、通知は来ていない。


その間に、多くの人々が新世界に旅立っていった。
夢と、希望に満ち溢れた顔で。

「・・・会いたい・・・な。」

零れ落ちそうになる涙を堪え、空を見上げた彼女の頬に冷たいものがあたる。

「・・・あ・・・ゆき・・・。」

雪の国up

降り始めた雪は、すぐにその激しさを増し、
しんしんと、世界を白で覆っていく。

世界を塗り潰すように。

彼女の悲しみを覆うように。



これは、こことは違う、今とは違う、

同じようで総てが違う、別の世界のお話し。

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【SS魔改造】†エオルゼア叙情詩『穏やかな日常』

Posted by 箱詰めMikan on   4 comments

リムサ・ロミンサ第二甲板。
大海を見晴らせるテラスには飲食店やカッフェが軒を連ね、
市民たちの憩いの場となっている。

その中の1つ、風当たりの良いテラス席が人気の『イム・タック・ターイ』は
昼食時を過ぎたにも関わらず、水夫や冒険者たちで溢れかえっていた。

「はい!生エール4つおまたせしましたぁ!」

その中を元気の良い声を上げ走り回っているのは
店の制服である白いダルマティカを身につけた、黒髪のララフェルの少女だった。

少女は慣れた手つきで陶製のエールジョッキをテーブルに配ると
空いた食器を手早く片付け、厨房に下がっていく。
テーブルの4人組はその姿を熱のこもった眼で見つめ、口々にしゃべりだす。

「あの子がそうかぁ~・・・」
「な?な?かわいいだろ?こうなんていうか…護ってやりたくなるっていうの?!」
「ぁぁ…顔も可愛いけど…あれだよな。けなげだよな…」
「そうそう。病気のおっかさんを看病しながら家計を支えてるんだってなー」
「あー!いじらしいよな!あの無口なマスターも粋なことしたよ!」

そう。その少女がここで働き始めたのは一ヶ月前。

事故で父親を亡くし、母親と二人で暮らしていたが、
その母親も病に倒れ、母親の薬代と生活費を稼ぎ出す為に
仕事を探していたのだが、少女の年齢ではまともに雇ってくれるところはなく、
途方に暮れ、最悪の選択をしかけた時、この店のマスターに声を掛けられたのだった。

それまで、この店は「知る人ぞ知る名店」ではあったが、
常に閑古鳥が鳴き、少数の常連でやっと成り立っているくらいの店だった。
しかし、少女が働き始めてから、その持ち前の笑顔と、
ひたむきで一生懸命な仕事ぶりが人々の話題となり、
予約が必要なほどの繁盛店に早変わりしていた。

「お代わりお待たせしました!お兄さん、お昼から飲みすぎちゃ駄目ですよ?」

額には汗を浮かべてはいるが、心底楽しそうに、少女は満面の笑みを浮かべる。
『看板娘』その言葉がこれほどふさわしい少女は他にいないだろう。

「てんちょー!3番テーブル、ラプトルシチュー2つおねがいしますー!」

微笑みの国up

今日も、少女の元気な声が店内に心地よいBGMのようにこだまする。

これは、常連男性客が『足長おじさん募金』を結成し、
わずか数週間で少女の母親の特効薬が買われる事になる少し前。

そして、赤き星が墜ち、焼け落ちた都の騒乱の中で、
少女が『結社』の一員と出会うことになる、数年前のお話。

↓製作秘話はコチラ↓

【SS魔改造】†エオルゼア抒情詩『虎拳龍脚』

Posted by 箱詰めMikan on   0 comments

妖精族シルフの集落に続く黒衣森の街道。
集落の手前、丁度街道が崖に挟まれ細くなる場所には、
夥しいほどの化物達の骸が無造作に転がっている。

そして、中央には、一人のミコッテの女の姿があった。
その女は濃紺のブリオーに同色のタイトスカートにブーツ
といういでたちで、ニーハイソックスとガーターベルトから覗く素足が、
凄惨な現場に妙に艶かしく映えていた。

「…ふむ。これでは、きりがないな…」

女は裾の土を払いつつ、容姿とは裏腹に古風な物言いで呟く。
腰には武技を極めた者のみに与えられる、猛虎を象った拳鍔を携えており、
この光景がその女の仕業であることを物語っていた。

「あやつらの首尾はどうであろうな…?」

『あやつら』というのは同じ『結社』に身をおく彼女の同志達。
今はエオルゼア全土に散らばり、『見捨てられるであろう者達』の為、
大規模な結界術を準備している者達のことだった。

日増しに異様さを増していく『天の凶星』は、この数日間でその不気味さを増し、
月よりも明るく、太陽よりも大きく、手を伸ばせば届きそうなくらいに近づいており
そして、その接近に伴い、各地で化物達が凶暴化し、都市や集落の襲撃が頻発しているのだ。

各国首脳陣、グランド・カンパニー、数多の冒険者が
身命を賭して『凶星の落下』という悲劇の阻止に奔走する中、
彼女が属する『結社』の出した結論は全く違うものだった。

彼女はその時の『マスター』の言葉に想いを馳せる。



我々は、落下の阻止に対して行動しません。
凶星の落下は避けられないでしょう。
そして各国は、己の体制を護る為、首都の防衛を主とするでしょう。
その結果、アラミゴの民や地方都市の住人は
満足な防衛も出来ず、その後も更なる悲劇に見舞われることになります。

我々は、我々の矜持の為、その悲劇を容認しません。
我等は、彼らを守護することに、その全力を尽くします。

もし、悲劇が起こらなかったら。すべては無駄になるかもしれません。
でも、それでもいいではありませんか。
総てが無駄になっても、悲劇が起こらないのであれば。



「やはり、『あの御方』は我が主にふさわしい。」

彼女は満足げに頷くと、腰に下げられた拳鍔を構える。
その目線の先には、土煙を上げながら迫る大型の化物達の群れがあった。

「我が字名『虎拳龍脚』に掛けて、ここから先には一歩も進ませぬ。」
「さぁ、我が奥義、その身をもってとくと味わうがいい!」


虎拳龍脚(文字なしUP)


これは、時の狭間の物語。
次元の狭間から垣間見える出来事。

そして、『結社』と呼ばれた闇の住人達が
荒廃した世界を前に、歴史の表舞台に上がる、少し前のお話。


○おまけ
虎拳龍脚UP



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